賢者にきく!③ 「豆と音」そしてストーリーを届ける珈琲伝道師
生まれて初めての、初めてお会いする人とのオンラインインタビューを体験しました。
電話でさえ、初対面では緊張し、もごもごしてしまうのに、ビデオで! 緊張クライマックス! おそるおそるの取材だったんですが、これがまた楽しかった!
インタビュー相手は2018年に「豆と音」というプロジェクト(としか言いようがない! あまりに幅広い活動になりそうでW)を立ち上げた池田雄一さん。本業はラジオ局の社員。ディレクターとして選曲なども担当していた音のプロ。
「豆と音」では珈琲(と表現したくなってしまう)と過ごす時間の豊かさを伝えようと焙煎師として、そして豆そのものの知識を伝えるコーヒーマイスターとして、週一度の間借りカレーならぬ間借り珈琲店や(もちろん選曲、音作りは池田さん)、焙煎した豆を販売するなど、幅広く活動中。(ね、お店だけじゃなく、豆をただ売る人でもないのよ)
その池田さんのお話が面白い!
詳しくは以下の記事をぜひ。
その池田さんがケニアやコロンビアやハワイの農園で栽培された豆を焙煎していく。でもその焙煎の時間より、その前後のハンドピックといわれる、一粒一粒選別する時間のほうがその数倍もかかるそう。(その時間が楽しいというオタク発言にも納得)
記事にもありますが、自分の珈琲の好みを知るにはまず「焼き」の加減を知ること。これ美味しいな、と思ったらその豆の色をチェックして、その焙煎加減で、違う産地や製法(そのまま、実ごと乾燥させたり、洗いをかけたりそれぞれ)を試してみて、自分の豆を探求するのだそう。深いなあ。
意外だったのはね、「豆と音」というくらいだから、好きな珈琲に合う「曲」をセレクトしてくれたり、思い入れのある曲に合わせて焙煎した豆を提案するのかと思っていたのだけれど、それは受け手次第だということ。また「豆と音」では曲だけではなく、鳥のさえずりや風の音など、自然の音もミックス。まさに「音」そのものを提供。
「『メタリカ』のようなハードな曲だって、そのときの状況によっては、その人にとってのラブソングになるんです」
という言葉通り、どの曲にあわせて、何を想うかは自分次第。そんな妄想のひとときを過ごせるのが珈琲の奥深さかもしれないですね~。
オンラインでの講座やセッションが普及している今、家での時間をもっと楽しめるように、その傍らに珈琲をゆっくり淹れ、味わう時間があるように、オンラインのワークショップも企画中だとか。楽しみ!