勝手にバトン⑥ 11歳から学ぶ、ネットリテラシー指南書
7冊目は「11歳からの正しく怖がるインターネット」小木曽健著(晶文社)。
これは本当に今、まさに知りたいことだったので、自分にとっての実用書。タイトル通りまさに11歳でも、私のようなIT弱者でもすんなり理解できるような内容でした。
私にとっての結論はシンプル。「実世界でもやったらNGはネット上でやったらNG」ということ。
そしてこれはタイトルにもあるように、11歳でもわかるネットリテラシー教育のためのテキスト。これからの社会を生きる子供たちにぜひ手に取ってほしい。特に第一章の「ネットで絶対に失敗しない方法」、第2章「SNS『大人のたしなみ』」は。
今は小学校高学年からSNSも駆使しているだろうけれど、ネットをどう使いこなすか、SNSでのマナーや危険回避法って誰も教えてくれない。今や交通安全と同じくらい大事な教育でしょうに!
ネットの限界は自宅の玄関にその内容を張り紙しても困らないか、などという例えも腑に落ちる。ネット上での喧嘩が不毛な理由。忘れないパスワードの設定の仕方(これ一番役に立った)などSNSを使い慣れている大人にも有益。
そしてそれからの章は親視点でのネットとの向き合い方。
これもやっぱり、リアルな社会に置き換えれば、答えが見えてくるものがほとんどなんですよね。様々なトラブルはネットが原因ではないし、ネットは怖くない。そう思えるのは収穫かも。
ちなみになぜFacebookが若い層には広がらず、オトナには根強く活用されているのか(まさに自分)やTwitterとの違いなんかも、その通り!で面白かったです。
ネットリテラシーという言葉にもやっとしているならば、読んでみて。
この晶文社、ほかにも興味深い児童書(というよりジュニアとかヤングアダルトというのかな?)を結構出しているんです。今年、創業60年らしい。
例えば…
「話足りないことはない?~対人不安が和らぐグループセラピー~」私が知りたい!
「北欧に学ぶ好きな人ができたらどうする?」男の子編と女の子編があるのもいい。
「考える練習をしよう」こり固まった頭を解きほぐすひらめきのレッスンだって。
「自分で考えよう~世界を知るための哲学入門」スウェーデン発の哲学入門書。
「5歳からの哲学~考える力をぐんぐん伸ばす親子会話」親や先生もごいっしょに。
「数の悪魔~算数・数学が楽しくなる12夜」私でも算数好きになれるかも???
「世界の半分、女子アクティビストになる」なんて本も。装丁もスタイリッシュ。
ティーン向けの本って、真実をついていて、読みやすいけれど変にひねっていなくて、実用書としては役立つ本が結構かるかもしれません。