いまさらですがソ連が気になる! こぐまのミーシャのあの時代。
こんなマトリョーシカを大事に大事に隠し持っていたわたくし。いつもはエリツィン大統領が部屋の隅にでんといるんですが、久々にひとつひとつ並べてみると、え? これ誰? こんな書記長いたっけ? 帝政ロシア時代の誰? というキャラもあり、なんだか気になるソビエト連邦…ともやもやもや。
世界史、現代社会史をもっと勉強しておけばよかった!
私がソ連を初めて強烈に意識したのはモスクア五輪のマスコット、こぐまのミーシャで。懐かしくて代官山当たりのアンティークショップでピンバッチを見つけたときには思わず買ってしまったほど。今でもCMに入る前の映像や音楽を覚えている! あれは1979年のことだったのね。
イーグルサムのような明快さと違ってちょっとノスタルジックな、不思議な国の不思議なキャラクターという感じで、ソビエトはムーミンの住むフィンランドと同じくらいよくわからない遠くの異国だった。
子供だったから冷戦なんてもやっとしか理解できなかったけれど、あのころってすこし関係が緩和されたデタントという時期だったのね。そしてその後にアフガン侵攻でそれも崩れ、再び冷戦に。
その後はハリウッド映画などでもおなじみ(自分にとって)資本主義VS東側の時代に入るというわけです。鉄のカーテン! KGB!
ということでその時代のもやもやを解決すべく書店へ。山川の世界史なんかを手にとっては見たけれど、どうも理解できる気がしなく、漫画コーナーで見つけたこの本が秀逸だったのでシェア。本当はいけないんでしょうが、中もチラ見せ。この魅力、表紙だけではわからないので。
本当に密度の濃い、情報密、イラスト密、深さも密、の3密な一冊なんですもん。ソ連邦が大好き! というオタク魂が詰まっている!
「いまさらですがソ連邦」速水螺旋人絵・文、津久田重吾文/三才ブックス
漫画ではなく、絵物語でさまざまな資料写真、表、地図なども掲載されているからイメージがわきやすい。しかもね、基本、オタクによるオタクのためのソ連本なので、どうでもいい情報満載で(ソ連コスプレをするときはベレー帽でおでこをしっかり見せるとそれっぽくなるとかW)楽しく読み進められる。
ロシア・ベルラーシ・ウクライナの3国が徳川幕府で言うところの御三家的な存在になぞらえているのもわかりやすかった。歴代指導者にも貴族階級出身のエリートや、根っからの農民で勢いある田舎の対照的なキャラクターとか様々なのね。
歴史って楽しい!
あのころの自分に言いたい。もっと勉強しとけ!
著者の嗜好によりスパイ情報、制服関連のネタも詳しく、戦車や銃器など知ってどうする的な情報や、ウォッカと宴会などためになる?情報などテーマもそれぞれ。
なんかソ連に行きたくなってきた!(怖いけれど)
どこでもドアがない今、せめてロシアに行きたい! モスクワも素敵な街だったし(ホテル高いけど)、行ったことのないウラジオストクも行ってみたいなあ。