賢者にきく!② 幻の名店「蔓餃苑」パラダイス山元さんに教わる餃子時間
賢者にきく! 第2回めはなんとパラダイス山元さん。
賢者というよりもう餃子の王様であり、生きる餃子神のような方。
餃子のレシピ本なども多く、年にほんの限られた日しか営業しない高級会員制餃子専門店「蔓餃苑」のオーナーシェフ。
というのもパラダイスさん、様々な顔=本業をもち、知っているだけでもマンボミュージシャン、マン盆栽家、飛行機関係の著書も多いミリオンマイラーなど実に多彩。まさに100の顔を持つ男なのだ。
そしてホンモノ中のホンモノのサンタクロースとして活動し、世界中を飛び回っていることでも知られる。(このエピソードはぜひまた。グリーンランド国際サンタクロース認定で日本では現在、唯一の公認サンタクロース)
まだ幼き甥っ子に
「ホンモノのサンタクロースと話したことあるんだ」
と自慢して、心から尊敬されたっけ。
とパラダイスさんの人物紹介だけでも数日かかってしまうので、本日の本題へ。
「蔓餃苑、テイクアウト餃子はじめるってよ!」
「蔓餃苑」は住所も電話番号も非公開、会員制であり、店主が多忙によりオープンする機会も限られている幻の店―王族でもハリウッドセレブでもなかなか味わえないあの餃子がもうすぐ、お家で食べられるとは!(タモリさんや北野武さんはお忍びで訪れたらしい。また全盛期のAKB48が忘年会で集まり、荻窪北口で神セブンたちを見た!と都市伝説になったことも…!)
宅配業者は今の時期は多忙であろうという配慮から、荻窪まで自力で受け取りに来られる人、限定。できれば徒歩で。
…ということで私は馳せ参じました! 2本の足で、自宅からスキップで!(匍匐前進でも伺います! と公言したのですがさすがに断念。でもついつい、スキップ♪)
そしてついに極上のブツを入手。抱えて無事、帰還!
今回、私が授かったのは自分で包むハンドメイド餃子セット。
その名も「蔓餃苑の餃子をお家で包む餡と皮のセット 40個分!」
キュートなデザインの本人画像のペーパーバッグの中には日本昔話に出てきそうな竹かごが…今回は餃子の包み方や焼き方がわかりやすく解説されているレシピ本も受け取りました。(これも同時に購入できるから餃子ビギナーのあなたも安心)
ちなみにこのペーパーバッグは蔓餃苑の壁に飾られていた、3年前のアフタヌーンティの限定ショッパー。サンタさんがくださいました!(レアもの!)
なかにはまさにお宝、餃子の餡、そして大葉や皮が入っています。意外にも、スーパーでもよく目にするモランボンの餃子皮。これがちょうどいい塩梅だそうなのです。びっくり。
(ちなみにかの「餃子の王将」でも焼きによっては信じられないほどおいしい餃子になるということで、パラダイスさんの呼びかけによる荻窪北口の「餃子の王将」に集い、おいしく焼く会が時々、催されています。
さ、今日は「7号食デトックスチャレンジ」、肉解禁日!(本当は明日の朝だけれど前倒しに。しかたないよね? 餃子だもん!)
餡はスプーンより、バターナイフのようなもののほうが餡を乗せやすいということで、チーズナイフを。今まで皮のフチだけにちょんちょんと水をつけていたけれど、どうも皮の片面半分にドバっとつけたほうがいいらしい。ふむふむ。
楽しいな! 餃子時間。
そして半分は大葉1枚をそのまま包んでさっぱり味に。楽しくてどんどん包むうちに餃子タワーが完成。
ちなみに王様によるタワーはこれ。ぐぐぐ。スカイツリーレベルの美しさではないか! これを見ると我が家の餃子は別府タワーくらいの素朴さだなあ。
餃子王への道は遠い。
そして荻窪在住ながらその機会がなかなかなく、いつかは「蔓餃苑」でめくるめく餃子フルコースを食べてみたいと願ってやまなかった妹にもちょっとおすそわけ。さすがは料理人(日本料理のお店をやってます)。スカイツリーのような神レベルとはいかないものの、仕事が違う! 東京タワーくらいにはなっていました。
でもね、餃子の賢者は諭すのです。
「林檎だってふぞろいなんだから、
餃子だってふぞろいで全然いいんですよ」
心強い! 自ら包むことが修餃の第一歩なんだそう。なるほど。
ところが焼き段階では心が乱れまくりの結果に
ところがどっこい。人生はそんなに甘くない。
焼きの段階でぐだぐだに!
いやね。焼き方はしっかりレクチャーされており、それをきちんと守れば成功できたと思うのです!
ですが心の乱れが、焼きの乱れに…餃子道には精神面での修行も必要。
いやね、裏をしっかり焼いてパリっ、中はふわっとさせるのが蔓餃苑流であるのは実際に食べて知っているはずなのに、
「あれ? こっち側、焼けてない? あれ? 置き方違った?」
なんて餃子たちの位置をあれこれ変えているうちに見るも無残な有様に…
餃子の王様、すみません!
ちなみに料理のプロ、妹宅ではこんがりおいしそうな餃子に。
「あんなにわかりやすい説明を読んで、どうやったら失敗するの?」
と心底、不思議がられてしまいましたとさ。
でもね、焼きはいまいちでも味は最高! 自宅であの餃子が再現できるとは感激です。(次こそは成功します!)
餃子時間は幸せ時間。おうちで、家族で至福の時を。
餃子ってごちそうにもあるし、ちょっとしたビールのつまみにもなる。家族で囲んでつつけばそれも楽しい。まさに万能のおうちごはん。
「~日本一予約のとれない餃子レストランの~うまい餃子」(パラダイス山元著・宝島社)には基本の餡の練り方から、包み方、焼き方まで、懇切丁寧にレクチャーしている。あの隠し味に関してはもちろん、蔓餃苑名物のうずら蒸し餃子やデザート餃子のレシピも! なので荻窪まで来れない場合も、家で再現できるのです。
ちなみに私は餃子エッセイ「読む餃子」(パラダイス山元著・新潮文庫)も好き。餃子愛が強すぎて真面目であればあるほど爆笑を誘う一冊。あわせてどうぞW
蔓餃苑@荻窪がいよいよテイクアウトを始動とは本当に明るいニュース。
お家で包むこのセット以外にも、「大葉ゼナキング餃子 20個」「黒豆納豆餃子 20個」などの包まれた生餃子も展開。
会員制レストランゆえ、餃子会員限定ですが、お近くの餃子会員を探してみてください。(友達の友達の友達くらいにいるはず! もちろん、私にお声がけいただいても♪)
みなさまも今宵は餃子でハッピーに!