リモートワークを快適にする私なりの10か条
オフィスに通勤せずに、自宅で業務を続けるリモートワークも各社で本格化したようですね。障がいを持つ方や、育児や介護で在宅でないと困難な場合でも業種によっては、リモートワークでかなうことが証明されたし、接客や販売のような今まで直接コンタクトしないと難しかった業種にも徐々に広がりそうな気がします。
なんやかやでリモートワーク歴20年以上!
という私はフリーランスになって20年以上の経験をもつリモートワーカー。NY在住時は、顔も見たことのない編集者や撮影を希望するカメラマンとやりとりをして(いまのようにSNSもなかったから人となりをつかむのは難しかった)、JFK空港で初めまして、みたいなことも多かったっけ。
おこがましくも先駆者的なポジションでこんな記事も1か月前には書いていました。
まあ、詳しいことは記事にある通りなんですが、リモートワークという形態があまりにも自分にとって当たり前だったので、気づかなかったこともあり、またリモートワークに戸惑う友人も多かったので、いくつか補足を。
まず業務によって、Wi-Fi環境や扱うデータの大きさによって状況は違うと思うので、あくまでも何となく進みやすく、モチベーションをキープするための策として。
快適リモートワーク10か条
1 規則正しいペースを刻む
というとキッチリ、カッキリなんてできない!と思うでしょうが、朝になったら窓を開ける、朝ごはんは朝ドラを見ながら、3時になったらお茶して一度リセット、とかその程度。在宅期間なら夕食は6時半から、とかね。
ちっちゃな節目があるとちっちゃなゴールができるから、自分をだませる、くらいの感じです。リモートワークは自分で自分をだますっていうのが結構、大事かも。
2 やることリストをつくる
これもやる気をキープするため。洗濯物をとりこむ、とかこのテレビ番組を見る、とか家事や業務以外のことまで書いて、終わったらどんどんチェックし、塗りつぶす。
これは広告の裏など紙をTo Do Listを書くのが私は好き。なかなか全部をこなせる日はないけれど、必要最低限なことを終え、真っ黒くなったリストをぽいっと捨てるのがなかなかカ・イ・カ・ン!(すみません。昭和なオンナなもんで)
3 お仕事セットにすべてを収納
お仕事セットとはこんな感じ。
私はSurfeceを使っているので、A4ファイルのサイズが入る小さめトートバッグでことたりる。業務開始はこのトートバッグからいそいそと資料を開くことから始まり、これに収納すれば業務終了。
いつもはこれがエコバッグみたいなへろへろの薄手トートだったんだけれど、気分盛り上げるために新しめの外出用トートを「お仕事セットトート」に任命。
4 Wi-Fiがつながらない時間をつくる
私にとってはこれが一番キモかも。
Wi-Fiがつながっていると、原稿書いていてもついリサーチ、確認という名の寄り道をしてしまうし、メールも気になる。すぐに返事をできないのは申し訳ないけれど、1日に1、2時間でも「つながらない作業時間」をつくると集中できるんです。
緊急事態宣言の前は近くの公園やカフェ、外出先などで作業すると
「この1時間でなにがなんでも仕上げてやる~~~!」
と気合スイッチが入って頑張れました。
5 定期的にエクササイズ休憩を
休憩のストレッチも時間を決めて義務化したほうが絶対いい。
気分がのってずっとPCに向かいたくなるけれど、がむしゃらになると大抵、翌日にはぐったりして効率が落ちる気が。
気分的に気分転換になることはもちろん、肩こり、腰痛の防止にもなる。ストレッチだけでなく、この10分だけは足踏みや筋トレしながらテレビを見ていい、とか掃除機はこのタイミングでかける、とか家事を差し込むと、体も動かせて一石二鳥。
ま、実際は休憩~とかいってだらっとしてしまうことも多いんですけれどね。
6 チートタイムは13時から15時
これは医学博士であり社会心理学者である睡眠研究所の所長に睡眠サイクルの整え方について取材したときに聞いたこと。
「人間は寝不足でも、満腹を避け、昼ご飯を抜いたとしても、たいてい午後1時から3時までの2時間は眠くなる」
という事実! この午後の怠けグセは科学的根拠に基づいたものだったのか! と目からうろこ。
実はこの時間、眠くて頭が働かないのでランニングや友人とのランチを楽しんだり、ちょっと昼寝したりしてたのです。(ちなみに昼寝は睡眠サイクルが狂うのでNG。起きる努力をすべし、とのこと)数字を入力するだけの単純作業とか、体を動かす業務とかをいれるといいそう。
なるほど!
なのでそれ以降、この時間帯は甘やかす時間帯、チートタイムに!
もうね、楽しい仕事や外出の予定しかいれません。例えば出張の宿を探すとか、撮影用小物の買い出しとか、外での打ち合わせとか。ポストコロナになっても、ネットを使ってのリサーチとか、映画を観ながらのエクササイズとか、こうやってブログを書くとか、楽しい業務や仕事以外のことを優先するように。
同じくどうしても気が乗らない日もあると思うので、そんな日はチートディとして、急ぎの案件以外は「ま、いっか」と翌日にのばしたりしています。
7 趣味のためならムリも辞さない
逆に自分の都合にあわせてがむしゃらに働く日をつくれるのもリモートワークのメリット。あまりに私的なことなのでotona saloneのコラムに書くのは控えたのですが、出張ついでの延泊プライベート視察(という名の研修旅行!)、午前中や午後、早めの時間から参加したい空手の稽古、など有休(なんてないけれど)半休を取るために、超早朝から作業したり、徹夜、休日に動くこともしばしば。
かなりキツくても、好きなことのためなら頑張れる。そういう自分のやる気をうまく利用するのもリモートワークを生かすコツ。
8 こまめに居場所を変える
これは外出が気軽にできた時期には、カフェに行ったり(あえてWi-Fiがつながらない店とか!)外出のついでとか、出張の滞在を伸ばしていつもと違う風景の中でこもるとか、飽きっぽい自分をだますためにいろいろ場所を変えていました。
外出しないようになっても同じ。自分の机ではなく、ダイニングやリビングで書いてみたり、時にはベランダへ出たり、机の向きを変えるだけも気分は変わります。
9 業務メールには雑談も盛り込む
オフィスで机を並べるなら、ちょっとした情報交換や近況報告もできますが、仕事仲間と常に会う環境ではないので、その日にあったこと、ちょっとした報告、あがった制作ぶつの感想などを業務メールの最後に添えるようにしています。
クライアントや仕事仲間からの業務メールにある、ちょっとしたお便りに和むことが自分自身が多いので、その逆を。
10 どうにもならないときは投げ出す
どうやっても眠いし、どうやってもやる気も出ない、しかも机に向かうだけでイライラする…そんなときもあります。
そんな時はもうがんばんない! やめちゃう! 誰も見ていないからW
ということで時には投げ出しちゃいます。明日頑張ればいいし、締め切りさえ守れば誰も気づかないW
リモートワークって慣れないと大変だけれど、うまく活用すればきっと自分の時間を自由に、無理をせず働けるようになると思うんです。
自分なりの理想やルール、逃げ道をつくれば、もっとラクになるかもしれません。