NorikoManiwaの風のまにまに

杉並在住アラフィフライターのポストコロナ生活

土曜日は外食の日。「つきじ治作」の絶品水炊きを食す。


土曜日は外食の日。間庭家ではそういう取り決めがありました。

理由はおかあさんにも定休日が必要だから。いい制度だなあ。今考えても。

思えばオトナ用、子供ごはん、老人食(ほぼ寝たきりのひいおばあちゃん。ねんねばあちゃんという身もふたもない呼び名だった)の3種類もあのころの母は作り分けていたんですね。今の自分よりよっぽど若いのに。えらいなあ。

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特製ポン酢や柚子胡椒もついている「つきじ治作」自慢の水炊きセット。週末のご馳走!

で、あのころ家族でわざわざいく外食といえば、そんなに選択肢はなかったので吉祥寺のデパート内の中華料理屋とか焼肉もどきの食べ放題とか(初めて本格的な韓国焼き肉を食べたとき、あまりの違いにおどろいた)家から歩いて行けるフランス料理という名の定食屋とか(男と女とかがBGMだった荻窪の伝説の店)。

ようするにグルメではなかったのですが、週に1度の定期的な外食って、子供が社会を知るためにも大切な時間だったな、としみじみ思い出したりします。ちょっとよそ行き着ていったりしてね。わくわくしたなあ。

 

なかなか外食に行けない今ですが、そしてそれでも意外と大丈夫なことに気づいたりしてたのですが(シンプル粗食で体調がいい)、昨日、やっぱり、ちょっと「ご馳走」ってメンタルにも響くんだなあと感じました。

 

先日も「ごちそう箱」のテイクアウトで記事に紹介した「つきじ治作」。水炊き2人前はクール便でお取り寄せもできるので、こちらを試してみました。

www.timeout.jp

 

この冷凍のセットは2人前ですが、後期高齢者(両親)と高齢者予備軍(私)3人でいただくにはそれでも多いくらいのボリューム。

じゃんじゃか具材を投入したいところをぐっと抑えて、自慢の濃厚スープを、お座敷でいただく味に近づけるために、新タマだけでがまん。別鍋を用意して、白菜やネギ、お豆腐などはあとで組み合わせることにしました。

 

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見よ! この黄金のスープを! これを薄めないために玉ねぎだけを投入。にんにくを入れてもおいしいらしい。

まずはお通し感覚でスープから。ぐぐぐ。これだけで満足しちゃえるくらいに濃厚。濃すぎる! 塩をちょっと加えると美味しいらしいのですが、あえてそのままで。

もう一品は塩漬けした江戸川小松菜とトマトのサラダ。さっぱりしていて濃厚なスープを引き立て、いいコンビネーション。お酒が進む!

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つまみとしてのスープ。まずは出汁そのものの味を楽しんでから自分好みに整えます。

鶏は徳島産の阿波尾鶏。こんなふざけたネーミングですが(失礼)、元気に阿波踊り踊っているところを想像できるような、筋肉質のぷりっぷりの鶏肉。なんでしょう。もちろん、調理のワザもあるんでしょうが、弾力はあるのに筋っぽくなくみずみずしい(お肉にみずみずしいというのも変だけれど)野生を感じるんですよ。

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この後に別に煮ていた白菜や豆腐も投入。鶏と同じ徳島のすだちがいい仕事する!

 

水炊きに玉ねぎ、というのは実は初めてだったんですが、絶妙ですね~ 通常のネギよりもしんなりして甘いから、お年寄りにもお子さんにもウケそう。酒のみとしてはビールはもちろん、日本酒でもワインでも合いそうでうれしい。

 

別鍋で煮込んだ具材を加え、野菜比率を大幅アップ。ついている特製ポン酢や柚子胡椒で好みの味付けに。偶然にも阿波尾鶏と同じ、徳島育ちのすだちを用意していたのも、自分、グッジョブ!

 

そして最後には至福の雑炊! 正直ね、老人にはインパクトが強すぎるパワー飯だったのですが、これぞ外食の醍醐味。

自宅では、自炊では出せない味や迫力を再現できるのって、すごい。

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お約束の雑炊も濃厚なスープでつくる驚きの味に。滋養たっぷり。

 

 

それと相反し、「料亭の味を自宅で」ってフレーズは散々最近の記事で使っている表現なんですが、そこはやっぱり違う。800坪のお座敷でお着物をきた仲居さんがサーブしてくれるお鍋。150匹の錦鯉が泳ぐ日本庭園を眺めながらの特別な時。美しい器や特別な空間にいるという緊張感。

 

これはバーチャルでは叶わず、「現場」に行かないと体感できないこと。

味をほぼ再現できたことで、いつかはおしゃれして築地のお店を訪れたい、と未来の夢がまたできました。

まずは自宅で絶品水炊きを。

土曜日のスペシャルご馳走に大満足。

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冷凍したスープと鶏肉に特製ポン酢と柚子胡椒がつく。2人前だけれど3人でもお腹がいっぱい!