NorikoManiwaの風のまにまに

杉並在住アラフィフライターのポストコロナ生活

オンライン稽古の可能性。狂言入門で口伝の厳しさを実感!

幸せだなあと感じるのは、この年代になってまだ初めての体験がたくさんあり、新しいことを学べること。

舞台も観て、いったい、この動き、どうなってるの? いつか体感してみたい…! と思っていた能や狂言の所作。

狂言師三宅藤九郎さんによるオンラインの狂言入門で初めて体験しました。その名もzoom狂言レッスン!

 

記事に書いているときから、参加することを心に秘めていたので興味津々。基本的な所作や発声などにも挑戦し、もちろん、あの「そろりそろり」も伝授していただきましたよ。まずはYoutubeの「和泉流宗家狂言チャンネル」の動画で予習W
www.timeout.jp

 

オンラインなので受講するのはもちろん自宅。藤九郎さんは袴をつけ、松の絵が見事な稽古場からの発信なので、身が引き締まります。

動きやすいスタイルで、足袋か靴下を着用。もしあれば扇子を用意、というくらいなので、実際の入門に比べてかなりハードルが低いのではないでしょうか?

せめて気分を…と思って和室を選びましたが、フローリングでも絨毯の洋間でも問題なく参加できそうです。(絨毯だとややすべりが悪く、摺り足がしづらいかな?)

必要かな?とヨガマットやらタオルやらも用意してみたけれど、扇子だけで十分でした。まさに身一つでの入門。

口の動きや身体の向きなど、すべてを物まねしてみたかったので、目の前に三面鏡がある位置でお稽古できたのはよかったです。(PCのディスプレイに映る自分ではまだまだ小さく見づらいと思って。その分、逆光になってしまったのは失敗でしたが)

私はジャージに靴下でしたが、気分を盛り上げるために袴(武道の稽古用ですが…)足袋で参加すればよかった~! 扇子も夏に涼む実用的なものですが、お稽古用の扇とかあると楽しんだろうなあ~(なにごとも形から入るタイプW)

 

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後で足袋をはけばよかったと後悔。やっぱり形から入るのって大切!…なはず。

 

「ネタバレ」になるので詳しくはお伝えしませんが、伝統芸能ならではの「口伝」も疑似体験。つまり「テキスト」のようなものがあるわけではなく、口と口で、五感を使って覚え、師匠をまねて習得するという修行。

 

覚えられずに苦笑いするしかない局面も…!!!

 

これ! オンラインでもこんなにドキドキするのだから、師匠の目の前でそのまま覚え、真似をする緊張感といったらないでしょうね~ 

代々、口伝により伝承される、芸事の厳しさが想像できました。

 

ほかにも構え、摺り足、立ち方などの体の使い方を学び、最後は狂言ならではの笑い方を伝授いただき終了。

www.youtube.com

30分とは思えないエッセンスを凝縮したような稽古でした。

親子で参加されている方など、ほかの参加者も初めて体験する方ばかりだったので、驚きあり、笑いありで、楽しかったです。

 

また藤九郎さん曰く

「立つ、座る、歩くなど当たり前の動作を美しく実行する…というところに狂言の奥深さやお稽古の良さがあり、それは日常生活の中にもある、普段の動きを磨いて極めるということに通じます。禅にも共通する、いい時間だと思うのです」

確かに! 所作を学ぶという表面的なことだけではなく、自分と向き合う時間になるかもしてませんね。

 

それにしても狂言、おそるべし! 摺り足だけでもなかなか前に進まず、左右にぶれぶれW なかなか藤九郎さんのようにす~~~~~~っと滑らかに進めません。

お辞儀をする所作、笑う発声一つとってもいつも使わない筋肉を意識しないとまねできず、体幹だけでなく小顔トレーニングにもなりそうW。

 

自宅でできるzoom狂言レッスン、ぜひ、体験してみてください。

sp.tokuro.com